<ステアリングの舵角調整機能を使って操作感を向上させよう>
M17、M12Sシリーズ、MT5、MT-44などミドルクラス以上のプロポにはステアリングホイール舵角調整(切れ角調整)機能が装備されております。
ステアリングホイールを操作する際にステアリングホイールの持ち方や操作が個人によってそれぞれ異なります、ステアリング操作をおこなった際に左右の回転角度が大きく感じたり、操作のくせなどによりどちらかコーナーが曲がりにくいと感じたり、逆に多く操作しすぎて動きがぎくしゃくしてしまうなど、なんとなく自分のステアリング操作とRCカーの動きが合っていないと感じる事はないでしょうか?
もしもそう感じている場合にはステアリング舵角調整を行ってみてください。
プロポのステアリング操作量が適切に調整されるとステアリング操作のミスが減り車の動きとステアリング操作の一体感が増し、必然的に操縦が楽になり無駄な操作が減るのでタイムが安定するようになります。
ぜひこの機能を活用してみてください。
1. M17、M12Sシリーズ、MT5、MT-44などミドルクラス以上のプロポにはステアリングホイール部分に
舵角量を調整するための穴が開いています。
2. お手元にあるプロポのステアリングパットをずらしてみてください、ステアリングホイールに
穴が開いているのが見えると思います。
<ステアリングパットをめくったところ>
↑ここの穴に1.5mmの六角レンチドライバーを差し込んでステアリングの舵角量を調整します
3. ステアリングホイールをはずすと、ステアリングホイールとステアリングシャフトの間にあるホイール
アダプターに2か所穴が開いているところがあります。
<ステアリングホイールをはずしたところ> <ホイールアダプター>
4. そのホイールアダプターにプロポに付属している六角穴付ホーローセットビスを締め込んで調整します。
※付属部品がない場合は六角穴付ホーローセットビス3mm×8mmを2個ご用意ください。
↓ホイルアダプタージョイントに六角穴付ホーロー
<ステアリング舵角量の調整方法>
① まず右側の調整から始めます。六角穴付ホーローセットビスを下の画像のようにホイールアダプターへ
締め込んでいきます。
② 六角穴付ホーローセットビスの締込み量はストッパー側と面一になるように一旦締め込んでおいてから、
ステアリングホイールを右に操作した時にステアリングホイールの舵角量が多く感じないところまで
締め込んで調整します。
③ 元の舵角量からは凡そ1度~3度くらい狭くなるかと思います。この時CALIBRATION(キャリブレーション)
の画面かテレメトリーリアルモニター画面で左右の数値を確認しながら調整すると元の状態からどのくらい
狭くしたかが確認できます。
④ 同様に左側の調整をおこないますが右側よりも多めに六角穴付ホーローセットビスを絞め込んで左側の
舵角量が狭いと思うところまで絞め込んでいき、ステアリングを操作した際に左右が同じ舵角量と思える
ところまで六角穴付ホーローセットビスをゆるめて舵角量を微調整します。
(調整する時は60度くらいの角度で微調整すると良いでしょう)
⑤ 左側の舵角量は元の舵角量から3度~5度位は狭くなると思います。
左右の舵角量を微調整しましたら、そのあとに必ずキャリブレーションを実施してコンピューターに
正しい調整値を記憶させてください。
※キャリブレーションをおこなわないと正確な舵角量に補正されませんので忘れずにおこなってください。
<ステアリングスプリング・テンション調整>
① ステアリングスプリングをプロポ付属の一番柔らかい物かオプションパーツのST/THスプリング
スーパーソフト[109A28471A]などに取り換えてからテンションアジャスターでスプリングテンションを
細かく調整するとより操作感が向上いたしますのでぜひお試しください。
② スプリングを変更しましたらテンションアジャスターでニュートラル位置の遊びが出ないように
テンションを調整してお好みの硬さになるように調整してみてください。
③ ステアリングのスプリングは柔らかい方がステアリングの動き始めがよりスムーズな操作感が得られます
のでお試しください。
※操作したときにステアリング操作が硬く感じない程度の強さが良いと思います。
<下の画像はスプリングの交換手順になります 説明書8ページを参照ください>
① ステアリングホイールとアダプタを外します。
② スプリングハッチ固定ビスをはずしてスプリングハッチを開けます。
③ スプリングハッチをはずすとスプリングが見えます。
④ スプリングをピンセットで取りはずして別のスプリングに入れ替えます。
⑤ 終わりましたらスプリングハッチを戻してビスをとめてください。
⑥ ステアリングホイールを取り付けてからお好みの強さになるように
テンションアジャスターでスプリングのはり具合を合わせます。
⑦ アジャスターのビスを締めこむと強くなります、ゆるめると弱くなりますが
ゆるめ過ぎるとニュートラルが出にくくなりますのでご注意ください。
<CALIBRATION・キャリブレーション設定方法>
ステアリングホイルの舵角量を調整をしましたら必ず実施してください。
CALIBRATION(キャリブレーション)をおこなわないとステアリングのEPA、D/R、カーブなどの動作量が
正確に動作しませんので必ず実施してください。
※ M17は説明書93ページ、MT-5、MT-44は説明書59ページ、M12S/-RSは51、52ページを参照ください。
<M17の設定方法>
① SYSTEMメニューからCALIBRATION(キャリブレーション)メニューを開きます。
つぎにSTEERING(ステアリングメ)ニューを開きます。
STEERINGを選択してSETTING画面にすると初期設定はFACTORYになっています。
<キャリブレーションメニュー画面> <ステアリングメニュー画面>
② FACTORYをエンターで選択反転させてUSERに切り替えます。
③ USERに切り替えたらUSERを確定させてキャリブレーションモードにします。
<初期設定のFACTORY> <USERに切り替えた画面>
④ カーソルをNEUTに移動してENTERを押してニュートラル位置を読み込ませOKが出たら、
ステアリングを左端と右端と最後まで操作します。(順番はどちら側からでもOKです)
<キャリブレーション設定画面> <ニュートラル位置読み込みOK>
<左側をOKとなるまで操作する> <右側もOKとなるまで操作する>
・全ての数値がOKになると「調整しますか?」と表示されますので、カーソルをYESまで移動させて補正値を
記憶させます。これでキャリブレーションは完了です。(なお左と右の数値は同じ値にはなりません)
※重要:スプリングのテンション調整や舵角調整などをおこないましたら必ず実施してください。
<キャリブレーション調整確定画面> <リアルタイム画面>